●ゴミ屋敷とは

近年テレビでも話題になっているゴミ屋敷。それはゴミが建物中だけではなく、外にも積み重なっており、道路にまではみ出しているような状態になっている家のことをそう呼んでいます。 その家にとってだけではなく、近隣にとっても衛生的に問題があり、悪臭や、ネズミや昆虫など害獣、害虫の発生源となります。また、放火されやすく、環境の悪化によって犯罪を誘発するとも考えれています。

ゴミ屋敷は日本だけの問題ではなく、海外でも同様の問題があり、アメリカではゴミ屋敷の主を「ホーダー」と呼んでいます。

日本でも海外でも「ホーダー」は捨てられない、片づけられない病であるとされており、家族との辛い別れや孤独感などトラウマによって引き起こされるケース、注意欠陥障害などの精神疾患が原因としてあげられます。

●ゴミ屋敷の原因

ゴミ屋敷になってしまう原因は家が片づけにくいといったことではなく、そこに住んでいる人にあります。

何故なら、その人は本来捨てなくてはいけないほど不衛生な物までためておきますし、ゴミ捨て場から他人のゴミまで拾っておいて家に置くことまでするからです。

何故彼らがそのような行動にでるのか。それは、異常なまでに物への執着心が強くなっており、物をたくさん集めておくことで心を満たしているからです。執着心を生むのは辛い家族との別れ、疎外感、孤独感、周囲に不信感を持っていることから物を集める、物を捨てることへの罪悪感などがあげられます。

また、極端に片づける、整理することが苦手な注意欠陥障害などの精神疾患の方もいます。

●片付けにかかる料金の内訳と相場

ゴミ屋敷は自分で片づけるのはとても困難ですので、多くの方がプロの手を借りることと思います。しかし、いったい料金はいくらなのかそれが問題ですね。

ゴミ屋敷片づけの料金は、トラックなどの車両台、人件費、ゴミを処分する際にかかるゴミ回収費に分けられます。もちろん、建物の規模が大きく、ゴミが大量であり、人員が必要であればあるほどその金額は上がっていきます。

一番ゴミの量が少ない、1K、軽トラック1台分でも業者によっては4万円弱の場合、5万円以上かかる場合があります。

依頼する際は見積もりをするかと思いますが、状況によって見積もり以上の価格を提示してくる場合もありますので要注意です。

できれば複数の業者に見積もりをしてもらいサービス、料金ともに納得した上で依頼すると良いでしょう。

●中には買い取ってもらえる物も

ゴミ屋敷をプロに片づけてもらうとなると料金がかかってしまって出費が心配という方も多いでしょう。確かに一戸建て全てといった大がかりの場合、数十万円かかるケースは少なくありません。

しかし、家の中にあるもの全ての場合でしたら、そこにゴミばかりあるわけではありません。まだ十分に使用できる物もあります。たとえば液晶テレビ、パソコン、冷蔵庫、エアコンなどの家電製品、ベッド、テーブル、ソファなどの家具です。

ゴミ屋敷片づけを行う業者によってはそうした使える製品については無料で回収してくれたり、買い取ってくれたりすることもあります。他のゴミと一緒にまだ使える家電や家具を処分したいという方は買取をしてくれる業者に相談してみてはいかがでしょうか。

●まとめ

家がゴミ屋敷状態になっていると自分自身の身体や精神の健康状態が保てず、正常な生活を営めないばかりではなく、近隣に多大な迷惑がかかり、それ故に孤立を深めてしまいます。かといって、自分だけでゴミ屋敷を片付けることはとても困難ですので、ここは思い切ってプロの力を借りていただきたいと思います。

その第一歩を踏み出すことはとても勇気のいることかもしれませんが、建物を埋め尽くしたゴミが無くなり、すっきりすることで身体と心の健康を取り戻し、前向きになる方もいますし、人間関係も好転することが多いのです。

とはいえ、コストはできるだけ抑えるにこしたことはありませんから、買取も同時に行ってくれる業者を検討してみることをお勧めします。