行政サービスによる粗大ごみ回収、買取や民間業者による回収など、粗大ごみの処分方法についてそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。

●行政を利用

どの自治体でも、行政サービスによる有料の粗大ごみ回収サービスを住民に提供しています。行政サービスの良い点はなんといっても安価に処分ができるという点であり、1点あたり数百円～という料金で粗大ごみを処分可能です。 ただし、粗大ごみ回収のために申し込み、シールの購入と添付、玄関先まで粗大ごみを持っていくとかなり処分する方にとって手間がかかる点、そして申し込みから回収までに日数がかかり、日付の指定などもできない点がデメリットです。

特に引っ越しなどの予定がある場合、行政の指定する曜日までに処分が終えられない可能性がありますが、なかなか融通がきかないのが現状です。民間のサービスであれば、最短即日から粗大ごみを引き取ってもらうことが可能です。

●粗大ごみ回収業者

民間の粗大ごみ回収業者の場合、行政利用にはない数々のメリットがあります。 まず、スケジュールの融通がきき、夜間や土日祝日でも、最短即日で粗大ごみを引き取ってくれるという点です。

さらに、行政では引取不可となっているもの、粗大ごみ以外のものまで含めて引き取ってくれる不用品の範囲が広いです。分別も業者で責任をもって行ってくれます。

ごみを粗大ごみ業者のスタッフが全て搬出してくれるのも良い点です。集合住宅で搬出が大変、一人暮らしで大きなごみを玄関まで運べないという場合も安心です。

買取可能な家具や家電があれば、買取サービスを利用できるという点もメリットになります。基本的な処分費用は行政よりやや高くなる民間サービスですが、買取サービスを利用すると節約可能です。

●リサイクル・買取業者

状態のよいもの、使えるものであれば家具・家電をリサイクル業者、買取業者に買い取ってもらうという選択肢もあります。

ただし、実際に買い取ってもらえる範囲はかなり狭く、たとえば家電は製造・購入から3～5年以内といった制限がつくケースもあり、必ずしも希望通りに買い取ってもらえるとは限りません。多くの方にとっては、家電買取の相場などもよくわからないのではないかと思います。

粗大ごみ回収業者がリサイクル・買取のサービスを兼ねているケースもあります。買取不可能な家具・家電やその他粗大ごみもあわせて処分することができます。買取可能かどうか、どんなものを買い取ってもらえるかどうかは各業者に問い合わせをしてみてください。

●ネットオークションやフリマアプリ

最近増えているのが、ネットオークションなどを介して希望者に不用品を引き取ってもらうという形です。

基本的には使えるものを出品することになりますが、デジタル家電などは部品単位で価値を見出す方もいますしジャンク品としてオークションに出すことも不可能ではありません。

ただし、大きな家具家電は梱包・発想に手間がかかる点、取引でトラブルが起こる可能性が業者利用に比べて高い点などがデメリットになります。 最近はスマートフォンのフリマアプリを利用して個人間取引をされる方も多いようです。手軽に不用品のやり取りができる一方、こちらも使い方が難しく初心者の方がいきなり家具・家電を引き取ってもらうのはハードルが高いかもしれません。

●知人や友人に譲る

家具・家電を欲しがっている方がいれば、知人・友人に譲るということも可能でしょう。FacebookなどのSNSを利用している方であれば、より広い範囲に引き取り手を募集することもできるでしょう。

ただし、見知らぬ方に住所などの個人情報を教える場合には注意が必要です。フリマアプリなどの取引同様、リスクマネジメントも自己責任で行っていく必要があります。少なくとも、個人情報のやり取りを行うのはかなり信頼できる相手に限定しなければならないでしょう。

家具・家電など大型の不用品を引き取ってもらう場合には、車の都合やスケジュール調整などもあります。引っ越しの予定が迫っている場合などは、粗大ごみ回収業者に任せて速やかな処分をしてしまったほうが楽かもしれませんね。

●不法投棄は絶対NG

ごみを不法投棄することは環境のためにもよくないですが、単なるマナー違反では済まされません。ごみの不法投棄は立派な犯罪となります。

ごみの不法投棄は5年以下の懲役もしくは最大1,000万円の罰金と定められています。初犯であれば数十万円程度の罰金という判例が一般的なようですが、それでも相当大きなペナルティですから不法投棄などは絶対に考えないようにしてください。

ちゃんとした方法でごみの分別や処分をせず、不法投棄をするごみ処理業者もいますので、そういったところにごみの処分を依頼するのもやめたいですね。HPなどでゴミ処分についてちゃんと認可を受けていることが表示されているところなら、ごみの処分について適正に行われているので安心です。

●まとめ

いろいろな粗大ごみの処分方法について検討してきましたが、信頼できる引き取り先、譲渡先がない場合は行政・民間どちらかの粗大ごみ回収サービスを利用することになるでしょう。家具・家電1点～数点を、特に急ぐことなく処分したいなら行政サービスの方が安く便利です。

引っ越しなどで急ぎの場合、行政では対応しきれない大量の粗大ごみを処分したい場合などは、とにかく優良な業者に引き取ってもらうことが一番大切です。料金が適正であることはもちろん、搬出サービスがしっかりしていて買取サービスも利用できる、スケジュールの融通がきいて利用しやすいなどの業者を選びましょう。こちらのサイトでも、口コミ評価に優れた粗大ごみ回収業者を紹介していますので参考になさってください。